半衿の付け方は覚える必要はない!?
様々な着付け教室がありますが、半衿の付け方を最初に教えるところが多いようです。
確かに半衿の付け方は知っておいていいものですが、必須ではありません。
どうしてでしょうか?
半衿はいつ替える?
半衿を替えるときは2パターンあります。
① 半衿が汚れてしまってクリーニングで落ちないとき
② 刺繍や柄入りなど半衿のコーディネートを楽しむとき
まず①ですが、半衿は汚れやすい場所です。特に着物初心者は帯を巻くときなど、必死に後ろを見ようとして首をひねり、その際、顎などが半衿に当たって汚れやすいです。
そうでなくても半衿は首に密着するところでもあるので皮脂がついて汚れてきます。
現実的には白い半衿などが汚れると簡単には落ちません。着物専門のクリーニングで丸洗いしても完全にはきれいにならないケースも多いです。
そうなると半衿そのものを消耗品と捉えて取り替えましょう。
そして②のケースですが、紬などケの着物を楽しむ人は色付きの半衿をよく使います。いろんな柄や色があるので、半衿を取り替える楽しみがあります。
半衿を自分で替えるか?
ハレの着物でもケの着物でも、いずれにせよ着る頻度が高まれば半衿を取り替えるようになります。
自分で半衿を楽しむ人はやはり自分で付け替えたほうが早いので、それはできたほうがいいです。
しかし、ハレの着物で、そんな頻繁に着ない方であれば半衿の付け方を知っておかなくても大丈夫です。年に数回程度なら、半衿の付け方を覚えても、替えようとした時には付け方を忘れているものです。
結美堂ではクリーニングの丸洗いついでに半衿を替えてしまうことをお勧めしていて、費用も3000円くらいで職人がやりますので、仕上がりも大変きれいです。
ですから、取り替えの方法を知らなくても十分に着物をお楽しみになれます。
半衿の付け替えは面倒!
慣れてしまえばそれほど大変な作業でもないのですが、取り替えになれるほど半衿を付け替えることが現実的にあるかと考えると、それほどでもないかもしれません。
それなのに半衿の付け方は知っておくべきだと着付け教室で最初に縫う作業をやらされると嫌になってしまいます。
今は自分で裁縫などする方などほとんどいませんので、結構な苦痛です。
それよりも着付けを覚えるほうだ先決で、着物を着られるようになってから半衿の付け替えが必要だなと感じたときに覚えるといいです。
自分にとってそんなに付け替えの機会がないのであれば、割り切ってプロの職人に出してしまうといいのです。
負担になることは先にしない!
よほど裁縫が好きという方ならいいですが、そうでないのであれば負担になることを先にしようとしなくても大丈夫です。
まずはメインの着物を着られることを先にして、半衿のことなど着慣れてから考えれば十分ですから。
ですから、半衿の面倒さは着物を着るときには考えなくてもいいわけです。